00● 先生の診療室チョット変えてみませんか? |
現在開業されている先生ご自身の診療所、これからのお話を基にイメージアップしてみてはいかがでしょうか。簡単なことですが快適な空間造りの演出を計画するうえでは基本的なことです。ぜひ検討してみてください。 | |||||||||||||
00● 心を落ち着かせる空間造り |
"歯が痛いでも歯医者さんは怖い"だれもが思う正直な気持ちだと思います。そのなかで来院する患者さんが心を落ち着かせるスペースとして待合室を考えるとしたら今の待合室が適当と言えるでしょうか?以下で述べますが色や光の効果を利用し快適な空間を患者さんに提供することも重要なポイントではないでしょうか。 また、診療室においては雑然と診療機器が置かれていたのではせっかく心の準備ができた患者さんが診療室に入ったとたん目を通して恐怖心が戻って来るのではないかと思います。 整然とした調和の取れた診療室で最高の治療を提供していただけたらと思います。 |
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00● 色の効果 |
色にはその色が持つ心理的効果があります。目的に応じた空間に色の心理的・生理的効果を用いて好ましい空間環境を造りたいものです。いま、廻りを見まわしてみていただいてもおわかりのように、さまざまな色に囲まれています。色彩は目に見える美しさ意外に感情など心身のすべてに影響を与えます。 ですから色はその使い方により効果的な道具となり、さまざまな問題を解決することが出来ます。色の性質を充分に理解して的確に選択することで快適な空間造りに役立てていただきたいと思います。色彩には3つの性質があり"色相・明度・彩度"それぞれ色合い、明るさ、鮮やかさで示されます。この3つの属性を持つものを有彩色といい、白・グレー・黒などの色を無彩色といいます。色彩が与える最も代表的な影響は、青系統の色は寒いイメージ、赤系統の色は暖かいイメージを与えます。色によっては、実際より大きく見えたり、小さく見えるという現象を起こします。黄色は大きく見え、赤や青などは小さく見えます、これを色の面積効果といい少量でも効果のでる色と多量に使わないと効果が出にくい色があるためバランスを考慮して使用することが必要です。 疲れをとりくつろぐためには明度、彩度を押えたソフトな色を使われることをお勧めします。それはベージュやクリーム、ブルー系のグレー、グリーン系のグレーなどで白は反射率が高いため目を疲れさせることになります。寒色系の色は注意力を拡散せず内に向かせる働きがあります。ブルー系グレーをメインカラーとすると長時間集中して仕事をする場合に効果が上ります。 ただ色が単調なためにアクセントとして彩度の高いものを配置する事も必要です。パステル調の色は彩度を下げることで刺激を抑えソフトなイメージを演出しています。各色の特徴としては以下の通りです。 |
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赤 | 刺激が強く、動きを活発にさせる。心理を高揚させ、食欲も増進させる。赤い部屋では、時間経過が長く感じる |
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青 | 安全や安心感を与え、気持ちを静め緊張感を与える。冷たい印象を与える |
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緑 | 自然の色、心を快く刺激する。 |
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黄 | 最も目立ち、大きく見える色。 |
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白 | 清潔でフレッシュなイメージ。反射率が高いため目が疲れやすい。イライラしやすい色 |
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黒 | モダンで洗練されたイメージ。白との組み合わせではコントラストが大きくなるため目が疲れやすい | ||||||||||||
00● 照明効果 |
色の効果にも影響する光の効果ですが光源として大別すると2種類に分けられ、蛍光灯と白熱灯です。 それぞれ用途に応じて用いていますが併用して使用することでより太陽光(自然光)により近くなります。蛍光灯は自然光に比べて青白く色味の悪い冷たい印象を与えます。顔色をみたとき血色のない、くすんだ色に見えてしまいます。白熱灯は特に赤を綺麗に発色させるため暖か味あるイメージを出し落ち着いた雰囲気をかもし出します。 また、ものを立体的に見せたいときには凹凸に陰影をつけ易いため利用されます。使用する部屋においては直接蛍光灯の光源を見せずに反射を利用した間接照明とすることで寒々しさを解消することもよい方法です。 インテリヤ計画の中で光とは色に大きく影響するため注意して選択、計画するべきです。 |
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00● インテリヤグリーン |
とかく造作物とは無機質な冷たいものですから人は受け入れることを拒否します。潤いのある居心地のよい空間造りにとりわけ関心のあるものとして"生命体であるグリーン"があります。またそのほかにも同様に音楽や香りに対しても気を配ることも大切な要素になっています。 インテリヤグリーンの演出効果としては植物それ自体の美しさ、変化に富んだ葉形、色彩の豊かさがあげられます。医療施設のグリーンコーディネーションとは、比較的単調になりやすい空間を立体的に演出し、落ち着いた雰囲気をかもし出すためにはとても有効な素材となります。 また、ガラス越しに内部に置かれたグリーンは優しいイメージを外に向かって楽しませ入りやすい雰囲気を創出します。ただし、注意したいことは枯葉のついた手入れの行き届かないグリーンはイメージダウンとなるため気をつけなければなりません。 |
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00● 看板のデザイン |
看板を出す効果は2つあります。それは廻りへ周知させることと訪ねて来られる方への目印となることです。 医療施設として考えた場合一般店舗のように目を引くことを目的とした奇抜な看板であってはならない、しかし上品で目立たなくても看板のもつ本来の目的が達成できなければ意味がない事です。立地条件を考慮し、近隣の雰囲気にマッチした有効な看板の揚げかたを考えてみては如何でしょうか。また、色については色の効果でも述べましたように面積効果を考え、主張する色は何か、メインとして何をアピールしたいのか念頭において計画することをお勧め致します。 |
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00● リニューアルをすることとは |
診療機器の入れ替えに伴い改装するケースが多くそれはおおむね7年から10年くらいのサイクルで行うことが良いでしょう。ただ単に綺麗になるだけでなくそこで働く先生ご自身やスタッフの方の意欲もひきだすことにもなります。 また来院される患者さんに対してもよい環境を提供するべきでしょう。とかく新しくするだけの考えで計画される事が多いのですが、まわりに与える影響を考慮し、より快適な空間を上述したことをご参考に計画され、他の医院との差別化を図ってみては如何でしょうか、きっと今までとは少し違った意欲が生れることでしょう。 |
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